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特集にあたって

Diabetes Frontier Vol.28 No.1, 31, 2017

昨年の簡易生命表の概況によると,日本人の平均寿命は男性が80.79歳,女性が87.05歳となった。一方,人口統計からみたわが国の高齢者の推計では,65歳以上の人口は3,461万人で,総人口に占める割合は27.3%となっている。前年発表より大幅増となり,人口,割合ともに過去最高を更新した。まさに超高齢社会の到来である。
わが国のライフスタイルの欧米化に伴い,生活習慣病が急増しているといわれて久しい。2型糖尿病はその代表疾患である。欧米人の著明な肥満とインスリン抵抗性を主体とした病態と異なり,もともと日本人の膵β細胞のインスリン分泌能は脆弱である。経済成長による社会の変化を経て,メタボ肥満,ストレス社会,運動習慣の減少などインスリン感受性を低下させる生活環境に長らく晒されて,わが国の2型糖尿病の発症は増加すると共に低年齢化してきた。その結果,超高齢社会を迎えようとしているわが国においては,疾病の罹病期間が長くなる結果,糖尿病の慢性合併症の有病率も高くなるとともに関連病態の重なりによる重症化が懸念される。

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抄録