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特集 SGLT2阻害薬の光と影

Ⅱ SGLT2阻害薬の臨床効果“影の部分” ③食事調節の乱れの面から

岩﨑広高森野勝太郎前川聡

Diabetes Frontier Vol.27 No.6, 732-737, 2016

SGLT2阻害薬が日本でも上市され,糖尿病治療薬として実臨床で使用される中で,体重減少をきたさない症例,食欲や食嗜好に変化をきたす症例が存在することが報告されるようになった。実験動物においてSGLT2阻害薬は自由摂食下では体重減少をきたさないケースが多く,代償性過食が原因となっている。これらの食事調節の乱れを検証した臨床研究は現時点でほぼ皆無であるため,動物実験を含めたこれまでの報告を参考に,食事調節の乱れについて議論したい。
「key words」SGLT2阻害薬,食欲,食嗜好,体重変動

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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