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特集 SGLT2阻害薬の光と影

Ⅱ SGLT2阻害薬の臨床効果“影の部分” ②脱水の誘発は臨床的に問題か?

坂本健太郎柴輝男

Diabetes Frontier Vol.27 No.6, 728-731, 2016

SGLT2阻害薬を投与すると欧米糖尿病患者のデータでは300~400mL/日の尿量増加があるとされている。1日に尿糖は50~100g程度排泄され,2~2.5Lの排尿をする。利尿作用は①糸球体濾過を促進(心拍出量増加,腎血流量増加など),②溶媒(水)増加が主の水利尿(尿崩症など),③尿細管での溶質再吸収抑制(糖,電解質)などが主の浸透圧利尿,の3つのメカニズムに大別される。SGLT2阻害薬を投与すると利尿作用により脱水を誘発する恐れがある。
「key words」脱水,有害事象,家族性腎性糖尿,高齢者

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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