糖尿病患者において,尿糖が出現する機序は,腎臓に発現しているSGLT2(sodium glucose cotransporter 2,ナトリウム・グルコース共役輸送体2)の再吸収能を超えるほど,血糖値が上昇することによる。この現象は高血糖状態の緩和に寄与しているとも考えられるが,糖尿病患者においてはSGLT2の発現が増加しており1),逆に高血糖を維持するような悪循環が起きていることが明らかにされている。
「key words」SGLT2阻害薬,血糖変動,インスリン,グルカゴン,CGM,糖尿病