妊娠中の軽度の耐糖能異常である妊娠糖尿病は,出産後に耐糖能は正常化する一方で将来の2型糖尿病発症のリスクが高いことが知られている。欧米を中心としたメタアナリシスでは,妊娠糖尿病既往女性の2型糖尿病発症相対危険度は,妊娠中耐糖能正常女性の7.4倍であることが示された1)。これらの2型糖尿病発症高リスク対象者である妊娠糖尿病既往女性への予防介入方法に関する研究が海外ではすでに行われている。そこで,教育,生活習慣改善,授乳,薬物療法,probioticsなどの介入方法に分けて,妊娠糖尿病既往女性における産後2型糖尿病発症予防に関する研究をレビューした。
「key words」妊娠糖尿病,2型糖尿病,生活習慣改善,教育,授乳
「key words」妊娠糖尿病,2型糖尿病,生活習慣改善,教育,授乳