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特集 日本人糖尿病の大規模臨床・疫学研究

J-DOIT3

岡﨑由希子植木浩二郎

Diabetes Frontier Vol.26 No.6, 731-733, 2015

糖尿病の治療の最終的な目標は,健康な人と同等な日常生活の質の維持および寿命の確保であり,このためには合併症の発症・進展を抑制することが大切である。糖尿病の慢性合併症の発症・進展抑制のためには,食事・運動療法や薬物療法による血糖コントロールのみならず,肥満の解消や,血圧や脂質代謝の良好なコントロール,禁煙も重要である。そして継続的治療のためには患者教育も大切である。J-DOIT3(Japan Diabetes Outcome Intervention Trial 3:2型糖尿病の血管合併症抑制のための介入試験)は,これらに統合的に介入したわが国の大規模臨床試験である。

United Kingdom Prospective Diabetes Study(UKPDS)をはじめとするこれまでの大規模臨床試験から,血糖値を改善することによって細小血管合併症が有意に抑制されることが証明されてきた1)-3)。しかし大血管合併症に関しては,血糖値の改善が心筋梗塞や脳卒中などを抑制することを示した大規模臨床試験は存在していなかった。
「key words」大規模臨床試験,大血管合併症,強化療法群,従来治療群

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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