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特集 日本人糖尿病の大規模臨床・疫学研究

J-DOIT1

坂根直樹

Diabetes Frontier Vol.26 No.6, 722-725, 2015

「はじめに」2型糖尿病は耐糖能異常(Impaired Glucose Tolerance:IGT)や空腹時血糖異常(Impaired Fasting Glucose:IFG)などの,いわゆる境界型といわれる段階を経て発症する。米国糖尿病予防プログラム(Diabetes Prevention Program:DPP)1)やフィンランド糖尿病予防研究2)から,強力な生活習慣介入で糖尿病発症リスクをほぼ半減できることが明らかとなった。それらのエビデンスをリアルワールド(現実世界)でどう展開するかが世界的な課題である。そこで,本稿では「J-DOIT1(Japan Diabetes Outcome Intervention Trial-1)」と題して,糖尿病予防のための戦略研究のJ-DOIT1が生まれた背景やその成果を含め概説する。
「Ⅰ.J-DOIT1が生まれた背景」わが国でも,食生活ライフスタイルの近代化と高齢化に伴い,糖尿病をもつ者が増えており,2型糖尿病の発症予防はまさに国を挙げての急務である。米国DPPでは,強力な生活習慣介入が糖尿病発症リスクを低下させることを証明したが,そのプログラムは最初の24週間は専属のライフスタイルコーチが16回のセッションをもち,かつインセンティブを用意されたかなり濃厚な介入であった。
「key words」糖尿病予防,電話,リアルワールド,空腹時血糖異常,耐糖能異常

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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