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総説

糖尿病と認知症

千葉優子荒木厚

Diabetes Frontier Vol.26 No.6, 681-692, 2015

「はじめに」平成24年の厚生労働省国民健康・栄養調査では,わが国の糖尿病患者数は約950万人と推定されている。調査が開始された1997年の報告では約690万人であり,15年間で約260万人増加している。全糖尿病患者に占める高齢者の割合も増加しており,60歳以上は77%,70歳以上は45%に至る。近年の糖尿病患者数の増加は,ますます高齢糖尿病患者増加につながっている。また,糖尿病では糖尿病でない人と比べて,認知症,ADL低下,転倒・骨折,サルコペニア,フレイルなどの老年症候群が約2倍多い1)。したがって,糖尿病診療には高齢医学的な視点からのアプローチが必要である。また,認知症,ADL低下などの老年症候群や生活機能障害の克服が今後の課題の1つとも考えられる。本稿では,糖尿病と認知症に関する臨床と研究の進歩について概説したい。
「Key Words」高齢者,認知症,糖尿病,総合機能評価

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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