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特集 超高齢社会における糖尿病診療

高齢者糖尿病と認知機能障害―特に糖代謝からみたアルツハイマー病の予防と治療―

櫻井孝

Diabetes Frontier Vol.26 No.5, 590-595, 2015

「はじめに」高齢者では認知症と糖尿病が増加している。わが国では高齢者(65歳以上人口)の15%に認知症がみられる。認知症には至らなくても,記憶障害などの脳機能が少し低下した状態,軽度認知障害(mild cognitive impairment:MCI)もほぼ同程度にみられ,すでに800万人以上の認知障害をもつ高齢者が存在することになる。認知症は「身近な病気である」ことは疑う余地がない。糖尿病は成年期~高齢期を通して認知症のリスクである。糖尿病では,血管性認知症(vascular dementia:VD)と,アルツハイマー型認知症(AD)も多い。認知症が進行すると,糖尿病治療にも多くの問題点が生じるため,成年期から認知症予防を考えた治療を行うことが大切である。また認知症になっても,「自宅で長く穏やかに暮らす」ことを目標に,糖尿病の治療を計画すべきである。
「key words」高齢者糖尿病,認知症,フレイル,予防

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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