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特集 糖尿病性神経障害を巡る最新の話題~基礎から臨床まで~

糖尿病性神経障害の診断と病期分類

佐々木秀行

Diabetes Frontier Vol.26 No.4, 448-453, 2015

「はじめに」糖尿病患者には種々の神経障害が併発し,QOLや生命予後にも影響する。そのうち,糖尿病以外に原因疾患がない末梢体性および自律神経障害が糖尿病性神経障害(diabetic neuropathy)であると定義されている1)。Neuropathyという言葉は末梢神経障害を指すので,アルツハイマー型認知症や脳血管障害など中枢神経障害は糖尿病性神経障害には含まれない。すなわち,糖尿病性神経障害は発症機序,臨床症候が異なる複数の末梢神経障害の集合体と考えられる。2010年にDiabetes Care誌に掲載されたトロント糖尿病性神経障害専門家会議からの報告(Toronto consensus)2)では,糖尿病性神経障害を全身性の多発神経障害(diabetic polyneuropathy:DPN)と局所性の神経障害(巣状および多巣性神経障害)に大別されている。図1にはToronto consensusの内容を著者が解釈・翻訳し,作図した病型分類を示す。
「key words」糖尿病性多発神経障害,Toronto consensus,簡易診断基準,病期分類,振動覚検査

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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