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特集 インスリン抵抗性~メカニズムに基づく新しい治療法の探求~

加齢とインスリン抵抗性~サルコペニアを中心に~

笹子敬洋植木浩二郎

Diabetes Frontier Vol.26 No.3, 331-336, 2015

「はじめに」インスリン抵抗性は加齢とともに誘導されると考えられているが,その機序としてはさまざまな因子が挙げられており,なかでも加齢性筋肉減弱症(サルコペニア)の寄与に,近年注目が集まっている。本稿では加齢に伴う代謝変化について,骨格筋にも着目しながら概説したい。
「Ⅰ.加齢に伴う体組成の変化」除脂肪量,特に骨格筋量は,年齢とともに減少することが知られている。日本人においても,骨格筋量はおおむね20代以降で一貫して減少し,特に高齢になるほど減少率は上昇する。部位別では下肢の筋肉量の減少幅が大きく(図1),男女ともに80歳時の同部位の筋肉量は,20歳時の7割未満にまで減少するという1)。
「key words」骨格筋,内臓脂肪肥満,インスリンシグナル,インスリン様成長因子(IGF-1)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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