<< 一覧に戻る

特集 高血圧と臓器障害

高血圧と糖尿病網膜症

川崎良

Diabetes Frontier Vol.26 No.2, 194-199, 2015

「はじめに」眼科治療の進歩により以前であれば失明に至ったような重症の糖尿病網膜症であっても視力の維持,向上が期待できるようになった。しかしながら,糖尿病患者の3人に1人は糖尿病網膜症を有し,9人に1人は視力を脅かす可能性のある糖尿病網膜症を有している1)。糖尿病に関連する眼科医療に関する費用も大きく,今後も糖尿病網膜症の発症・進展をいかに予防し減少させるかは大きな課題である。1990年代以降,血糖の厳格管理の有用性が介入研究により明らかとなり,その普及とともに2000年頃を境に糖尿病網膜症の有病率は減少しつつあることが示唆されている1)。高血糖に次いで重要な危険因子と考えられているのが高血圧である。さらには,血圧とは独立してレニン・アンジオテンシン系阻害薬が糖尿病網膜症の予防に効果がある可能性について検討した研究も報告されている。高血糖に続き,重要な危険因子である高血圧と糖尿病網膜症について総説する。
「key words」糖尿病網膜症,危険因子,高血圧,レニン・アンジオテンシン系阻害薬

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る