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特集 糖尿病とチーム医療

糖尿病治療の中断を減らすために

泉和生野田光彦

Diabetes Frontier Vol.25 No.6, 709-718, 2014

「はじめに」2型糖尿病患者の多くは自覚症状がないため,治療の必要性に対する漠然とした理解はあるものの,治療の継続に対する意識付けが困難である場合がしばしばある。そのため,糖尿病が早期に発見されて,一度は医療機関を受診したとしても,その後通院を中断し,再度受診した際には合併症を発症しているケースを経験した医師も少なくないであろう。また,受診中断が長期に至らなくとも,度重なる受診中断によって適切な投薬がなされず,結果として不十分な血糖コントロールに甘んじざるを得ないこともある。筆者らは,糖尿病予防のための戦略研究(Japan Diabetes Outcome Intervention Trial:J-DOIT)2において,受診中断を減少させるための介入方法について検証し,これまでの研究報告も踏まえた上で,主にかかりつけ医の先生方に向けた「糖尿病受診中断対策包括ガイド」1)と「糖尿病受診中断対策マニュアル」2)を作成,公開した。本稿では,これらの資料で取りまとめた内容を元に,わが国における糖尿病患者の受診中断の現状と対策について概説する。
「key words」糖尿病/受診中断/受診中断対策/J-DOIT2

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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