【特集 糖尿病強化療法―低血糖を巡る諸問題】
Ⅰ.実臨床における重症低血糖とそのリスク ERにおける重症低血糖症例の臨床像
掲載誌
Diabetes Frontier
Vol.25 No.4 402-406,
2014
著者名
平出敦
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松田外志朗
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窪田愛恵
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田口博一
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久村正樹
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木下理恵
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西内辰也
記事体裁
抄録
疾患領域
糖尿病
診療科目
一般内科
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循環器内科
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腎臓内科
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糖尿病・代謝・内分泌科
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老年科
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手術・救急
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小児科
媒体
Diabetes Frontier
[はじめに] 時間外救急外来の意識障害患者の診療において, 低血糖は常に念頭に置いておくべき病態であり, ER (emergency room)では意識障害患者が来院するとバイタルサインのチェックとともに血糖値の簡易測定がルーチンで行われる. 低血糖性昏睡は, このように糖尿病診療の視点だけでなく, 一般診療の視点, 救急診療の視点からみても普遍性の高い"疾病"といってもよい. この病態については, 当院のERでは筆者の1人である松田外志朗がこつこつと症例をストックして, 検討してきたものであり, 本来は, 彼が発表や解説をする立場にある. 近畿大学医学会雑誌には, 彼が医学教育シリーズに教育的視点からこの病態を解説したものが掲載されている1). しかし彼が原子力研究所に異動となったためERの他のスタッフで引き継いで解説を加えるものである.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。