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特集 糖尿病と精神疾患

糖尿病治療中の不眠・抑うつ~その捉え方と対応について~

山田幸樹金野倫子内山真

Diabetes Frontier Vol.25 No.3, 300-306, 2014

「はじめに」糖尿病を中心とした耐糖能障害は, その罹患者数の増加が問題となっており, 平成22年度厚生労働省の国民健康栄養調査によれば, 医療機関や健診で「糖尿病」といわれた者の割合は男性16.1%, 女性8.8%であり, 成人のおよそ10人に1人が糖尿病といえる状況である. 一方, 不眠に関しては, 一般人口を対象とした疫学調査によれば, 日本成人の21.4%が不眠の訴えをもち, 14.9%が日中の眠気に悩み, 6.3%が寝酒あるいは睡眠薬を常用していることが明らかにされている. また, うつ状態を呈する代表的な疾患であるうつ病に関しては, WHO(World Health Organization)の概算では, その有病率が3~5%といわれ, 全世界で1億2,000万人以上といわれている. 平成20年に報告された世界精神保健(World Mental Health: WMH)調査データによる国内のうつ病の有病率は12ヵ月有病率(12ヵ月間にその疾患に罹る人の割合)で2.1%であり, この結果をもとにすれば, うつ病の患者数は250万人を超えると推定され, 過去12ヵ月間に約50人に1人がうつ病を経験していることになる.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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