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特集 糖尿病と精神疾患

睡眠障害と糖尿病

内村直尚

Diabetes Frontier Vol.25 No.3, 286-291, 2014

「はじめに」近年わが国では, 「24時間社会」といわれ, 大人から子供まで人々の生活は夜型化し, 就寝時刻が遅くなり, それに伴い睡眠時間も短縮している. 事実, 成人の約5人に1人が睡眠の問題を抱えており, 特に一般勤労者ではその20~40%に不眠や睡眠の質の悪さといった症状を認めるとされている1). 勤労者の睡眠の問題は労働生産者性や業務上の安全性の面への影響が大きく, 時に重大事故につながる危険性が指摘され, 近年社会的関心を集めている. ところで, 睡眠不足は昼間の眠気や全身倦怠感, 集中力低下, 不安・イライラなど身体的精神的症状を呈するだけではなく, 糖尿病, 高血圧, 脂質異常症などの生活習慣病の誘因や増悪因子となり得る2)3). 一方, 糖尿病や高血圧では不眠が高率にみられ, 不眠の原因疾患として考えられている4)5). そこで本稿では, 睡眠時間および不眠と糖尿病などの生活習慣病との関係について概説し, さらにわれわれが勤労者の不眠および抑うつと生活習慣病との関連について大規模調査6)を実施したので紹介する.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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