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総説

糖尿病診療とIT利用の課題

中島直樹

Diabetes Frontier Vol.25 No.2, 133-143, 2014

「はじめに」とりわけて糖尿病診療のみにIT化が進んでいるわけではない. もちろん血糖測定器などはITの産物であるが, その他の医療機器同様に製造販売についての厚生労働大臣の承認を受け使用法も確立しており, これをあらためてここで解説する必要はないであろう. つまり電子カルテなどを含め, 医療全体が少しずつIT化しているのである. そこで本稿を執筆するにあたり, どのような読者が積極的に「糖尿病とIT」に関する総説を望んでいるかについて, まず考えてみた. (1)ITに知識や興味があり, 積極的に糖尿病診療や臨床研究に導入しようとしている医療者(2)ITに特に興味があるわけではないが, 糖尿病診療IT化の流れに遅れまいと考えている医療者(3)糖尿病分野へのIT応用で何らかの情報取扱い事業の展開やデバイス開発を行おうと考えている事業者(4)世のなかではIT化が進んでいるのに, なぜ糖尿病の診療ではなかなか本格的なIT化が進まないのかという「停滞感」に不審や不満をもっている医療者や事業者 すでに現在では, 多くの地域や企業における糖尿病診療IT化の自発的な活動がみられる.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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