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特集 糖尿病と脂質代謝異常の病態リンク

脂質異常とインスリン抵抗性

石木学戸邉一之

Diabetes Frontier Vol.24 No.4, 392-395, 2013

「はじめに」肥満を伴う2型糖尿病では, 血糖値と同様に心血管リスクを増大させる血中脂質の適正な管理が重要となってくる. 脂質異常症はインスリン抵抗性と深く関わっていることが示唆され, これまで多様な相互作用が報告されている. 血中の遊離脂肪酸(free fatty acid:FFA)は肥満者で増加するがその機序として, 肥大化した脂肪細胞からのFFAの放出が増大し, FFAがインスリンによる脂肪分解抑制作用を障害する結果, さらにFFAの放出が増大することなどが知られている. 「I. 血中の遊離脂肪酸増加はインスリン抵抗性を惹起する」健常人でも糖尿病患者においても, 脂肪分解を促進しFFA産生を増加させるヘパリンとともに中性脂肪を投与すると骨格筋でインスリン抵抗性が起こり, 肥満者におけるFFAの増加はインスリンによるグリコーゲン分解抑制作用を障害し, 肝臓からのブドウ糖の産生を促進する.
「key words」遊離脂肪酸,炎症性サイトカイン,酸化ストレス,インスリンシグナル

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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