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特集 小児・思春期糖尿病の最近の動向

DAWN Youth活動における日本

内潟安子

Diabetes Frontier Vol.23 No.6, 715-718, 2012

「はじめに」1921年のインスリンの発見後, 治療薬として, インスリン製剤は大きく進歩してきた. 動物インスリンからヒトインスリンへ, 今ではアナログインスリン製剤が自由に使用できる環境になった. インスリン注射方法においても, 過去にはインスリンバイアルと注射器を用いて皮下注射していたが, 今では使い捨ての31Gや32G, 33Gの細いそして短い針を用いて, ペン型のデバイスで, またインスリンポンプを使用することができる時代である. インスリン製剤や注射方法が進歩すればそれだけ血糖コントロールができ, 合併症が発症しにくくなったのかと問われれば, しかしながら, 必ずしもそうではない. ここに糖尿病治療の難しさがある. 難しさの1つは, 食事やその後の活動量に見合ったインスリン注射量を自分で決めて, あるいは経験を積んで自分で注射して血糖値の管理をしなければならないことである. 生活は毎日同じではない.
「key words」小児期発症糖尿病,ヤング糖尿病,DAWN Youth調査,差別感

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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