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総説

日本糖尿病療養指導士の現況と課題

小沼富男

Diabetes Frontier Vol.23 No.2, 197-201, 2012

「はじめに」 糖尿病患者数の急増に対して, その治療効率を高く維持するためには適切な糖尿病療養指導が必要になる. その療養指導を行う際に, 医療従事者は密接な連携を保ち, それぞれが専門性を生かしたチームアプローチを行うことが必要であり, そのために設けられた資格が日本糖尿病療養指導士(Certified Diabetes Educator of Japan : CDEJ)である. CDEJがその真価を問われるのは資格取得後にある. CDEJ活動内容のレベルは年々向上し, CDEJ各自のモチベーションが高くなっている. このようなCDEJの現況と課題について述べてみたい. 「[I] CDEJの役割とその展望」 「1 日本における糖尿病の現状」 現在, わが国の糖尿病患者は約890万人, 予備軍は約1,320万人に及ぶとされ, その合併症についても失明原因や透析導入あるいは下肢切断術の原因疾患として, 糖尿病は上位を占めている1).
「Key Words」日本糖尿病療養指導士,日本糖尿病療養指導士認定機構,チームアプローチ,糖尿病医療連携

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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