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目でみるページ 糖尿病と感染症

咳漱と右胸部痛にて受診し,入院後急激に悪化した肺炎の1例

小武家和博木ノ原周平川崎広平三玉康幸奥崎健

Diabetes Frontier Vol.23 No.2, 115-118, 2012

【症例】 71歳, 男性 【主訴】 咳漱, 右胸部痛 【既往歴】 高血圧症, 発作性心房細動, 慢性心不全(治療中) 【家族歴】 特記すべきことなし 【生活歴】 (飲酒)機会飲酒程度, (喫煙)なし, (アレルギー)なし, (職業)魚屋 【現病歴】 高血圧, 糖尿病, 発作性心房細動で近医通院中. X-7日より咳漱, 右側胸部痛を生じるようになり, 近医を受診した. 胸部CTにて左右両葉に複数の浸潤影が認められ(図1, 2), 血液検査上も炎症反応高値のため, 肺炎胸膜炎として精査加療目的に当科紹介され, X日に入院した. なお, 糖尿病治療についてはこれまでHbA1c (JDS値)6.2~6.7%程度であったところX-1ヵ月頃より8%台に上昇していたものの, 食事運動療法の継続のみであった. 【現症】 level JCS 0, 身長161cm, 体重69kg, BT : 37.5℃, BP 148/65mmHg, HR 64/min(不整), RR 16/min, SpO2 97% 眼瞼結膜貧血なし.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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