はじめに  千葉県では2008年から県内で共通の糖尿病地域医療連携パスを作る試みが開始された1)。自治体主導の連携パスは全国でもきわめてユニークな試みであり,それだけに他の地域連携とは異なった問題が浮かび上がることとなった。本稿では作成ワーキンググループの1委員の立場から私見として千葉県共用地域医療連携パスの作成経過と,その過程での議論からみえてきた糖尿病治療の問題点について報告する。