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糖尿病と口腔ケア
医科歯科連携の意義と実際の進め方 (2)歯科の立場から
掲載誌
Diabetes Frontier
Vol.21 No.5 569-575,
2010
著者名
太田謙司
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
糖尿病
/
感染症
/
その他
診療科目
一般内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
老年科
/
小児科
/
その他
媒体
Diabetes Frontier
「I. 日本糖尿病協会「歯科医師登録医制度」の背景と意義」2007年の時点における世界の糖尿病人口は2億4,600万人とされており, 2025年には3億8,000万人に増加すると予測され, 急速な糖尿病の拡大に対する早急かつ具体的な対策は世界的課題となっている. わが国においても厚生労働省の「2007年国民健康・栄養調査」によれば, 糖尿病が強く疑われる人に糖尿病の可能性を否定できない「予備群」を合わせると2,210万人と推計できるとされており, 糖尿病が疑われる人は10年前の1997年と比べ約1.3倍に増え, 世界的増加傾向に比例して糖尿病患者数の増加の程度が加速している. 糖尿病は, (1)糖尿病網膜症, (2)糖尿病性腎症, (3)糖尿病性神経障害, (4)糖尿病足病変, (5)動脈硬化性疾患といった五大合併症を有することはよく知られているが, 最近ではこれらに加え歯周病が第六の合併症といわれるようになり, 糖尿病との相互関係がにわかに注目されるようになった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。