ストレスと糖尿病
特集にあたって
Diabetes Frontier Vol.21 No.4, 411, 2010
糖尿病患者さんを診察していると, 「最近ストレスが多いのですが, そのために血糖値が上がっているのでしょうか?」とよく聞かれる. また, 血糖値上昇のリスクの1つとしてストレスがあげられている. ここで言うストレスとは, 個体レベルでの身体的, 精神・心理的ストレスであり, 主に視床下部・下垂体・副腎皮質系を賦活化し, グルココルチコイドを介して糖代謝に悪影響を及ぼしているのではないかと推察される. 一方, 最近では, 酸化ストレスや小胞体(ER)ストレスという言葉を耳にすることが多くなり, これらのストレスと糖尿病の発症や糖尿病合併症の発症についても論じられることが多くなってきた. これらのストレスは主に細胞レベルで論じられることが多い.
記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。
M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。