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基礎講座 糖尿病関連細胞小器官(organella)の基礎知識

オートファゴゾーム:膵β細胞におけるオートファジーと糖尿病

藤谷与士夫江波戸千恵内田豊義荒川将之綿田裕孝

Diabetes Frontier Vol.20 No.5, 595-602, 2009

「はじめに」2型糖尿病の発症の背景には, 多くの場合, 過食や運動不足などの生活習慣の乱れから招来されるインスリン抵抗性の増加が存在する. 膵β細胞が健全であれば, ある程度のインスリン抵抗性の増強に対しては, β細胞数を増やすなどしてインスリン分泌を代償的に増加させることで正常な血糖応答を保つことが可能である. β細胞において, こうした代償機転を十分に発揮することができない何らかの異常が存在することが, 糖尿病発症を規定する1つの要因である可能性が考えられる. 膵β細胞はインスリン分泌に特化した細胞であり, インスリン抵抗性のもとで, 高まるインスリン需要に応えるべく, きわめて大量の蛋白質の合成と分解が日々繰り返されている特殊な細胞であり, その過程で産生される各種ストレスに曝されていることは想像に難くない. このような状況下でβ細胞を保護する生体システムの同定が重要課題であった.

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