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糖尿病とBrain Attack

心原性脳塞栓症と糖尿病

三本木良紀矢坂正弘

Diabetes Frontier Vol.20 No.5, 567-571, 2009

「はじめに」糖尿病が脳梗塞の確立された危険因子であることは欧米を中心とした大規模研究で明らかであり, 糖尿病は非糖尿病に比し, 2~5倍の危険率を有している. 脳梗塞の病型との関係に注目すると, Arboixらの12年に及ぶ観察研究で, 糖尿病群は非糖尿病群に比し, ラクナ梗塞とアテローム血栓性脳梗塞の発症率が有意に高かったという1). しかし, 糖尿病は心原性脳塞栓症の発症に関しても危険因子である. 非弁膜症性心房細動に対する抗血栓薬療法の新たなガイドラインでも糖尿病は中等度の危険因子に含まれている. 本稿では, 心原性脳塞栓症の病態と, 糖尿病と心原性脳塞栓症との関連について述べる. 「I. 心原性脳塞栓症」心原性脳塞栓症とは, National Institute of Neurological Disorders and Stroke(NINDS)によると, 心臓(特に左房)内に形成された血栓やシャント性心疾患(卵円孔開存など)を介して心臓を経由する血栓により脳動脈が閉塞されて起こる脳梗塞と定義されている2).

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