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糖尿病とBrain Attack

脳梗塞・TIA発症への関与

(主としてアテローム血栓性脳梗塞について)

守屋里織内山真一郎

Diabetes Frontier Vol.20 No.5, 558-562, 2009

「はじめに」かつてわが国の死因第1位であった脳卒中は悪性腫瘍の増加, 生活の欧米化による心疾患の増加により現在は第3位となっているが, 死亡数は減ったもののその発症数には大きな変化はなく, tPAによる血栓溶解療法の認可や高齢化に伴う介護問題などもあり脳卒中に対する社会的関心は以前にも増して高まっている. わが国では高血圧の頻度が高く, 小血管病を背景とした脳出血やラクナ梗塞の頻度が高かったが, 全国約110の急性期脳卒中診療施設の症例を集計・解析した脳卒中データバンク(Japanese Standard Stroke Registry Study:JSSRS)によれば, アテローム血栓性脳梗塞が全体の33.9%, ラクナ梗塞が31.9%, 心原性脳塞栓症が27.0%と, 現在はかつて最多だったラクナ梗塞を抜き大血管病であるアテローム血栓性脳梗塞が最多の脳梗塞病型となっている1). 糖尿病は脳梗塞の発症リスクを2~4倍に高める独立した危険因子であることが知られ2)3), 脳梗塞の約3割に合併し, 特に非心原性脳梗塞(アテローム血栓性脳梗塞・ラクナ梗塞)との関連が強い(表)とされているが, 特にアテローム血栓性脳梗塞では糖尿病や心血管疾患の存在との関連が強く示唆されている(図1)1).

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