<< 一覧に戻る

肥満治療の最前線

内臓脂肪に対する温熱微弱電流併用療法の効果

近藤龍也森野沙緒里甲斐広文荒木栄一

Diabetes Frontier Vol.20 No.3, 324-329, 2009

「はじめに」 過剰な内臓脂肪の蓄積は, アディポカインの分泌異常や遊離脂肪酸の増加, 小胞体ストレスなどを介してインスリン抵抗性を増強し, 生活習慣病発症を促進する. メタボリックシンドロームの診断基準では内臓脂肪量を反映する腹囲が必須条件であり, 生活習慣の改善などにより内臓脂肪の減少を目指すことが重要である. 本稿では, 温熱と微弱電流の併用による内臓脂肪減少およびインスリン抵抗性改善効果, さらにその分子メカニズムについて紹介する. 「I. 内臓脂肪への温熱療法の効果」 温熱療法が体重減少や糖代謝改善に寄与するとの報告は以前から散見される1)2). Hooperらは, 2型糖尿病患者に週6回;1回あたり30分の温熱療法(Hot Tub Therapy)を3週間行ったところ, 体重が減少傾向を示し, 空腹時血糖値とHbA1c値が有意に改善したと報告した1). また高脂肪食負荷を行ったラットに週1回;41℃;20分間の温熱療法を12週間行うと体重は減少傾向を認め, 有意に精巣上体脂肪量が減少し, 耐糖能・インスリン抵抗性が改善したと報告されている2).

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る