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肝と糖尿病

肝臓におけるインスリン抵抗性の評価

松田昌文

Diabetes Frontier Vol.18 No.5, 504-508, 2007

「はじめに」現在では肝臓のインスリン抵抗性が耐糖能異常の進展に大きく関与していると一般的に考えられている. しかし, 歴史的に肝臓は一定のブドウ糖を産生するように自己調節される臓器だという認識が存在し, 肝ブドウ糖産生が上昇するのは糖尿病になり血糖が上昇し始めてからはじめて観察できるとされ, 肝臓は糖尿病の病態にとってあまり重要視されてこなかった時期がある1). またin vivoではインスリン感受性は全身的な評価は容易でも肝臓に限定した測定は難しいとされてきた. ただし, 少なくともトレーサーを用いたin vivoの研究では, 門脈でのインスリン濃度上昇に対し肝臓は迅速にかつ大きく反応することが以前よりわかっていた. ここでは主にin vivoで肝臓のインスリン抵抗性の評価についてどのような認識がされてきたかをまとめてみる. I. 肝インスリン感受性評価の問題点 インスリンの受容体は肝臓に存在し門脈中から, あるいは肝動脈に含まれるインスリンが肝臓に作用する.

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