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目でみるページ 糖尿病と眼病変

糖尿病黄斑浮腫の病態

望月泰敬畑快右

Diabetes Frontier Vol.18 No.5, 465-468, 2007

「はじめに」糖尿病黄斑浮腫(以下, 黄斑浮腫)は, 単純網膜症の段階でも5%前後にみられ, 病期の進行とともにその発症率は高くなる. 黄斑浮腫は, 網膜の最も重要な部分である黄斑に血漿成分が貯留し, 視力低下, 歪視などの視機能が障害される病態で, 増殖網膜症でみられる牽引性網膜剥離とともに視力低下をきたす主因となる. また, 黄斑部以外の網膜に光凝固を行ったのち, その合併症として浮腫が生じる場合もある. 黄斑浮腫を同定すること, あるいはその程度を把握することは, 治療方針の決定や予後を推測するうえで重要である. 本稿では, 黄斑浮腫の成因および形態について述べる. 「浮腫の成因」黄斑浮腫の成因は, (1)血管透過性の亢進, (2)毛細血管圧の亢進, (3)膠質浸透圧の低下, (4)組織液の流出障害, (5)硝子体の牽引などによって生じるとされているが, それぞれが単独で働くのではなく, お互いが複雑に作用し合って発症する. なかでも特に重要なのが, 網膜血管内皮細胞における関門機構の破綻による血管原性浮腫である.

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