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糖尿病の実践的外来治療

糖尿病性神経障害の診断と治療

佐々木秀行

Diabetes Frontier Vol.18 No.3, 264-268, 2007

「はじめに」糖尿病性神経障害の定義は「糖尿病患者にみられる末梢体性および自律神経障害のうち, 糖尿病以外に原因疾患のないもので, 自覚症状のない潜在的障害も含む」1)であり, さまざまな病型を含む症候群である. 図1には主な病型と, 神経障害の成因において糖尿病が関与する役割を示す. 糖尿病に特異的な神経障害には, 糖尿病(遠位対称)性多発神経障害(diabetic symmetric distal polyneuropathy:DPN)と高血糖性神経障害があり, 高血糖による代謝, 循環障害により生じる多発神経障害である. 糖尿病の三大合併症としての神経障害はDPNである. 高血糖性神経障害は著しい高血糖時に四肢末端部に生じる痛覚過敏を伴った一過性の感覚異常で, 病型として確立したものとはいえない. 糖尿病に非特異的な神経障害(糖尿病が促進因子として作用)には, 神経栄養血管の閉塞により急性発症する脳神経障害, 靭帯, 腱など結合織肥厚による機械的傷害による絞扼性神経障害がある.

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