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目でみるページ 糖尿病と眼病変

網膜症の光凝固

望月泰敬畑快右

Diabetes Frontier Vol.18 No.2, 107-110, 2007

「はじめに」糖尿病網膜症(以下網膜症)に対する進行防止目的の治療法として, 1950年代に網膜光凝固術が開発され, 現在では広く普及・定着している. それでも, 2005年の中江らの報告によれば, わが国における網膜症による新規視覚障害者の発生は年間約3,000人に及ぶものと推計され, 15年前の調査時と変わらず視覚障害者全体の約5分の1を占めている1). 糖尿病患者数の急増を考えれば, 光凝固が一定の治療成果をあげているのは事実であるが, 課題も残されているのが現状である. 光凝固の有効性を確かめるべく米国でDiabetic Retinopathy Study(DRS)が行われ, 1981年に糖尿病網膜症に対する光凝固の有効性がエビデンスとして確認された2). その後, Early Treatment Diabetic Reunopathy Study(ETDRS)によって, 汎網膜光凝固の最適施行時期について検討され, 重症の非増殖網膜症あるいは早期の増殖網膜症(表)で汎網膜光凝固を考慮すべき, とする報告がなされた3). また, 糖尿病黄斑浮腫に対する選択的光凝固の有効性も確認された4). 以来, わが国でも光凝固が急速に普及した歴史がある. 本稿では, 光凝固の意義. 適応・合併症を中心に, 光凝固の現状について概説する.

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