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糖尿病性腎症治療の新しい展望

Ⅱ 新しい腎症治療薬の展望 AGE阻害薬

櫻井敏博宮田敏男

Diabetes Frontier Vol.17 No.4, 493-496, 2006

「はじめに」日本における糖尿病患者数は年々増加の一途を辿っている. 糖尿病治療における大きな目的は, 高血糖により誘起される合併症(腎症, 網膜症など)の発症を防止することである. しかしながら, さまざまな血糖降下薬が開発されているにもかかわらず, 糖尿病性腎症患者は増加しており, 透析導入疾患の1位となっている. 糖尿病合併症の病態には, 最終糖化産物(Advanced glycation end products ; AGEs)が, 深く関与することが示唆されている. AGEsは, 高血糖状態の持続および酸化ストレスにより惹起される反応性カルボニルが, 生体内の蛋白質中アミノ残基と非酵素的に反応することにより形成される. われわれは, 糖尿病や腎不全におけるこれら反応性カルボニル化合物の増加および, それに伴う生体蛋白の修飾が亢進した状態を総称し, 「カルボニルストレス」という概念で提唱した. 実際にカルボニルストレスは, 糖尿病性腎症をはじめ透析アミロイドーシス動脈硬化症などいくつかの長期心不全合併症や動脈硬化などの病変局所に証明され, その病態生理学的意義が強く示唆される.

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