<< 一覧に戻る

糖尿病と冠動脈疾患2006~循環器専門医からの提言

Ⅰ 糖尿病患者の予後決定に関する病態解析 糖尿病患者の急性冠症候群

~予後不良の決定因子~

平山篤志佐藤洋

Diabetes Frontier Vol.17 No.1, 61-65, 2006

糖尿病患者における予後を左右するイベントとしてこれまでの微小血管障害に代わって, 大血管障害が問題となっている. その中でも, 急性心筋梗塞は直ちに致死的な心血管イベントで, Finnish試験においては糖尿病では非糖尿病に比べ約6倍の初発の急性心筋梗塞の発症率があり, これは非糖尿病患者の心筋梗塞既往例における心筋梗塞の再発と同等である. さらに, 心筋梗塞の再発はその非糖尿病患者に比べ糖尿病患者では約2.5倍の発症率があることが示され, 糖尿病は急性心筋梗塞の重要な発症要因であることが明らかにされている(図1)1). また, 食後高血糖を示す軽症糖尿病群で明らかに心血管死亡が増加することもDECODE試験で示され2), わが国においてもFUNAGA TA試験において食後高血糖を示す症例で心筋梗塞を含む心血管イベントが増加している3). 一方で, 血糖値のコントロールにより心血管イベントが減少することが大規模試験で示され4), 軽症糖尿病が心筋梗塞の発症要因であることが広く知られるようになった.

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る