平成30年度の診療報酬改定において,緩和ケア病棟入院料が大きく変化した。入院期間,待機期間,在宅移行率によって急性期機能(緩和ケア病棟入院料1)と慢性期機能(緩和ケア病棟入院料2)の2つの入院料に分けられた。約7割の施設が報酬の高い急性期機能のほうを届け出ているが,無理な調整が行われていないか危惧するところである。在宅サービスとの連携の強化が重要な点であり,お互いにサポートしあう関係づくりが求められる。今後は地域包括ケアシステムの整備とともに地域のニーズに合った緩和ケア病棟の運営が求められ,地域から孤立した緩和ケア病棟は淘汰されていくと予想される。
特集 緩和ケア病棟が変わる:紹介のタイミングとその後の療養
平成30年度診療報酬改定に伴う緩和ケア病棟の役割の転換がやってくる
掲載誌
がん患者と対症療法
Vol.28 No.1 6-12,
2019
著者名
石原 辰彦
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
癌
/
看護
/
緩和医療
診療科目
腫瘍内科
/
緩和医療
媒体
がん患者と対症療法
Key Words
緩和ケア病棟入院料,平成30年度診療報酬改定,役割の転換
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。