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特集 緩和ケアチームが切り拓くがん疼痛治療の新たな地平

医療圏の特徴を生かした教育活動

Palliative care education considering characteristics of each medical area

橋口さおり

がん患者と対症療法 Vol.26 No.1, 69-72, 2015

「Summary」さまざまな苦痛に直面する患者や家族には病期や療養の場所に関わらずあらゆる状況下で質の高い緩和ケアを提供する必要があるが,そのためにはそれぞれの地域での緩和ケア教育の充実が必要である。東京都区西部(新宿区,中野区,杉並区)では,東京都のモデル事業として緩和ケア連携促進事業が行われた。本事業では,あらゆる場面で質の高い緩和ケアが提供されるために必要な地域連携に関する実態調査と,それに基づいたいくつかの試みが行われた。医師や看護師に対しては単に知識を得るための講習会や勉強会は多く行われているためさらなるニーズはないが,一方でケアマネージャー,薬剤師などを中心に知識を得る機会が不足していることや,気軽に相談できるような関係性構築の要望があった。そこで,各地域で症例検討やグループディスカッションを取り入れた研修会の開催や,市民啓発活動やリソースマップづくりなどを通した新たな連携構築の機会を提供した。これからの緩和ケア教育は,多職種の連携も念頭においた企画が重要である。
「Key Words」緩和ケア(palliative care),教育(education),地域連携(regional collaboration),多職種連携(multidisciplinary collaboration)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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