<< 一覧に戻る

特集 緩和ケアチームが切り拓くがん疼痛治療の新たな地平

入院から在宅につないでいく疼痛管理―在宅の立場から―

Pain control linking hospitalization to home care --from a home care physician's perspective

渡辺邦彦

がん患者と対症療法 Vol.26 No.1, 61-64, 2015

「Summary」在宅ホスピスとちの木で2014年の1年間に共同退院調整を実施した90例において,初診時および2回目訪問時に疼痛評価をNRSで行った。初診時にがん性疼痛ありと評価された症例は71例(79%)で,そのうち痛みとして表現されない内臓痛の症例が9例(10%)含まれていた。オピオイドで疼痛が消失していた症例は4例で,入院中および在宅初診時にがん性疼痛を有した患者75例中5.3%であった。初診時の疼痛評価の結果,オピオイドを導入した症例は24例,タイトレーションを必要とした症例は30例,オピオイドローテーションを行った症例は17例であった。2回目の診察で疼痛が消失した症例は71例中45例(63%),軽減した症例は13例(18%),判定不能の症例が13例(18%)であった。退院後1週間以内に死亡した症例が89例中41例(46%)あった。退院後,在宅で疼痛の再評価が必要である症例が多かったが,適切なオピオイドの調整により82%の患者は数日以内に疼痛が緩和されていた。
「Key Words」退院調整(discharge planning),在宅療養支援診療所(home care support clinic),がん性疼痛(cancer pain),疼痛評価(pain evaluation),内臓痛(visceral pain)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る