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海外論文紹介

オピオイド誘発性痛覚過敏:ペインクリニシャンにとっての臨床的意義

Silverman SM : Opioid induced hyperalgesia: clinical implications for the pain practitioner. Pain Physician 12 : 679-684, 2009

加藤辰一朗國分宙田口奈津子

がん患者と対症療法 Vol.24 No.1, 89-90, 2013

近年, 慢性疼痛に対するオピオイドの使用が増加するにつれてオピオイド誘発性痛覚過敏(OIH)が広く知られつつある.
「耐性vs感作」「耐性」は薬理学的概念であり, 薬剤に対する反応が低下することにより薬剤の増量を必要とすることである. OIHは耐性とは異なり, 薬剤を増量すると痛みも増悪する現象である. OIHは, 中枢神経系において薬剤に対する感作が起こることによって形成されると考えられる.
「基礎研究」2002年にMaoらにより実験動物におけるOIHが報告され, その後モルヒネの髄腔内投与によって疼痛閾値が低下することが報告されている.
「臨床研究」術中のレミフェンタニル投与により術後オピオイドの効果の減弱をきたしたという報告や, 高用量の麻薬中毒が治癒したことにより著明な疼痛の減少が認められたという報告などがある.
「OIHの神経生物学的機序」OIHのメカニズムとして, 以下の関与が考えられている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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