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海外論文紹介

オピオイド誘発性痛覚過敏:疫学とメカニズム,治療に関するレビュー

Low Y, Clarke CF, Huh BK : Opioid-induced hyperalgesia: a review of epidemiology, mechanisms and management. Singapore Med J 53 : 357-360, 2012

加藤辰一朗國分宙田口奈津子

がん患者と対症療法 Vol.24 No.1, 87-88, 2013

「はじめに」オピオイドには, 依存や耐性, 中毒およびオピオイド誘発性痛覚過敏(OIH)など, さまざまな副作用がある. 近年, OIHのメカニズムや臨床的意義に関する研究が増えている. OIHとはオピオイド投与による痛みの感受性増加と定義され, 鎮痛薬の増量にもかかわらず疼痛が増悪したり, 原病の進行や解剖学的に説明のつかない痛みを伴ったりすることもある. 本論文では, OIHの臨床診断と対策に役立つように最新の文献検討と将来の展望について述べる.
「これまで」OIHは, 麻薬中毒患者だけではなく長期のオピオイド投与患者, さらには周術期における短期間のオピオイド投与患者にも存在することがわかっている. 最近では, OIHはより一般的なものであり, 高用量のオピオイド投与患者に限定されるものではないとされている.
「疫学」OIHの有病率に関する報告はない.
「OIH/耐性/退薬症状」OIHと耐性, 退薬症状は共通のメカニズムを有するものの, 臨床的には別個の現象である.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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