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特集 療養過程のそれぞれの場面で緩和ケアをどう伝えるか

診断~がん治療の時期(内科医) がん治療の時期に緩和ケアをいかに伝え,また実施していくか

How do we perform "palliative care" in oncology practice?

丹田滋

がん患者と対症療法 Vol.24 No.1, 16-21, 2013

「Summary」がん治療医は進行がん患者と向き合う際に, 病気の増悪を止め生存期間を延長する方策とともに患者のQOL向上の方策を講じるべきである. 前者のみに没頭する「瀬戸際戦略」「すごろく医療」では患者の生命・身体・心理を追い込むことになるという批判を紹介した. 治療医が緩和ケアの知識・技能を修得すれば緩和ケアへのコンサルトや移行をスムーズにできる(自信をもって緩和ケアを「伝える」ことができる)ようになるばかりではなく, 日常診療での患者・家族との関係性が向上し, さらに自らが患者を看取る場合には大きな支えとなる.
「はじめに」患者本人や家族が「緩和ケア」という単語に対して「“緩和”はまだ早いと思う」というような拒絶的な反応を示すという話は, 病院の内外でしばしば聞く. 「緩和ケア」がターミナルケアやend of lifeケアのいいかえであるという残念な誤解が一般市民レベルに浸透してしまった感がある.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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