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特集 アレルギー性皮膚疾患診療の新展開

経皮感作による食物アレルギー―意外な交差感作―

猪又直子

喘息・アレルギー Vol.30 No.1, 61-65, 2017

近年「クラゲ刺傷による納豆アレルギー」と「マダニ刺傷による牛肉アレルギー」は,動物がヒトを刺すときに皮膚に曝露する物質で感作された後に,食物との意外な交差反応により生じる食物アレルギーである。納豆アレルギーは患者の多くがサーファーで,ポリガンマグルタミン酸という高分子が交差抗原となり,摂取から半日後に発症するlate-onset anaphylaxisである。一方,牛肉アレルギーはマダニ咬傷好発地域に好発し,糖鎖構造のgalactose-α-1,3-galactoseが交差抗原となり,摂取3~6時間後に発症するdelayed anaphylaxisである。両者は通常のⅠ型アレルギーから逸脱する特徴を有するので注意が必要である。
「key words」経皮感作,交差反応,納豆アレルギー,牛肉アレルギー,delayed anaphylaxis,late-onset anaphylaxis,クラゲ,galactose-α-1,3-galactose

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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