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特集 重症喘息Up-To-Date

好酸球性,好中球性炎症

杣知行

喘息・アレルギー Vol.30 No.1, 19-25, 2017

重症喘息を,各種のサブクラス分類手法を組み合わせることで多面的に解析し,より包括的にその病態を捉えようとする試みが進展をみせている。気道の炎症病態については,好酸球や好中球あるいはその両者の集積と関与が着目されてきた。特に近年は,喘息気道における基本的免疫反応系とされたTh2型免疫カスケードの発動に加え,自然免疫系など他の免疫応答系の影響も加味され,気道炎症の表現型の臨床的意義が注目を集めてきている。本稿ではこれらの炎症病態の知見について解説していく。
「key words」重症喘息,好中球,好酸球,自然免疫,リポポリサッカライド(LPS)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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