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特集 重症喘息Up-To-Date

重症喘息のエンドタイプ,クラスタリング

檜澤伸之

喘息・アレルギー Vol.30 No.1, 14-18, 2017

喘息は多くの遺伝因子と環境因子との複雑な交互作用によって発症するが,きわめて多様な分子病態からなる症候群と考えられる。たとえば重症喘息患者においてウイルスへの易感染性,気道のコロナイゼーション,肺の成長障害,さらには皮膚バリア異常など,患者固有の分子基盤(エンドタイプ)を明らかにすることができれば,それぞれの病態における治療ターゲットの明確化,個々の分子病態をターゲットにした臨床試験の実施,診断や治療効果の判定に有用な新規バイオマーカーの開発などが期待される(precision medicine)。さらにライフスタイルや他の環境要因も考慮に入れたうえで疾患の予兆を発見し,個人の体質を考慮した予防法や早期介入による進行抑制の確立を目指すことが期待される(preemptive medicine)。
「key words」喘息,フェノタイプ(phenotype),エンドタイプ(endotype),GWAS,precision medicine

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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