喘息・アレルギー診療のトピックス
抗IL-5抗体療法
掲載誌
喘息・アレルギー
Vol.29 No.2 101-107,
2016
著者名
中込 一之
/
永田 真
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
アレルギー・免疫
/
小児疾患
診療科目
呼吸器内科
/
アレルギー科
/
小児科
媒体
喘息・アレルギー
気管支喘息(以下,喘息)は吸入ステロイド(inhaled corticosteroid:ICS)を中心とした抗炎症療法の普及により,以前と比べコントロール良好な疾患となったが,現在もなお年間約2,000人弱の喘息死があり,重症喘息の病態解明とその治療開発は急務である。近年フェノタイプまたはエンドタイプによる分類が進み,好酸球性気道炎症を特徴とする重症喘息では,抗インターロイキン(IL)-5抗体治療が有用であることが報告されている。本稿では,重症喘息における抗IL-5抗体療法の知見を中心に概説する。
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