喘息・アレルギー診療のトピックス
成人喘息における長時間作用性抗コリン薬(LAMA)療法
掲載誌
喘息・アレルギー
Vol.29 No.1 90-95,
2016
著者名
一ノ瀬 正和
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
アレルギー・免疫
/
耳鼻科疾患
診療科目
呼吸器内科
/
アレルギー科
/
耳鼻咽喉科
媒体
喘息・アレルギー
「はじめに」喘息治療薬には,継続的に使用しコントロールを目指す長期管理薬と喘息発作治療のために短期的に使用する発作治療薬の2種類に分けられる1)2)。長期管理薬は吸入ステロイド(inhaled corticosteroids:ICS)が基本となるが,長時間作用性β2刺激薬(long-acting beta2 agonists:LABA),抗ロイコトリエン薬,テオフィリンを適宜追加(add-on)して患者にとって最適なコントロール状態を目指すとされてきた。最近,長期管理薬に,長時間作用性抗コリン薬(long-acting muscarinic antagonists:LAMA)のチオトロピウム・レスピマット®(ソフトミストインヘラー)製剤が認可された。本稿では,成人喘息に対するLAMAの臨床効果について解説する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。