<< 一覧に戻る

鑑別困難な咳嗽の診療のポイント

Clinical approach to difficult prolonged cough

喘息・アレルギー Vol.29 No.1, 65-71, 2016

「Summary」早期診断と治療が不可欠な気道異物と遷延性・慢性咳嗽の中で見逃しや誤診されやすい疾患を「鑑別困難な咳嗽」として解説する。気道異物は,①窒息症状を伴う咳嗽,②局所的な呼吸音の低下が診断に有用である。乳児期の反復性咳嗽・喘鳴の原因として,哺乳時の慢性誤嚥がある。発育の遅れや筋緊張の異常がある乳児で,哺乳時にむせや窒息症状,チアノーゼを認める場合は,誤嚥が疑わしい。百日咳の早期診断は,百日咳の流行の有無と百日咳を疑う症状のある家族の有無の確認が有用である。心因性咳嗽は,①乾性の喉を詰まらせるような咳嗽,②睡眠中に消失する咳嗽,③呼吸機能や呼気一酸化窒素(eNO)検査やレントゲン検査などは異常がないなどの所見から診断する。
「Key words」気道異物,心因性咳嗽,遷延性咳嗽,百日咳,慢性誤嚥

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

抄録