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総論

General remarks

喘息・アレルギー Vol.29 No.1, 42-47, 2016

「Summary」ガイドラインでは3週以内の咳を急性咳嗽,8週以上持続する咳を慢性咳嗽,中間の3~8週の咳を遷延性咳嗽と分類する。急性咳嗽の多くは急性上気道炎や上気道炎後に咳だけが残る感染後咳嗽であり,遷延性咳嗽では感染後咳嗽が最多の疾患であるが,慢性咳嗽では感染症関連の咳の頻度は低く,咳喘息,胃食道逆流症(GERD),副鼻腔気管支症候群(SBS)など多彩な疾患が原因となる。慢性咳嗽の原因診断は,病歴と可能な範囲で施行する臨床検査から疑い診断(治療前診断)をつけ,その疾患の特異的治療薬の効果で確定診断(治療後診断)するのが基本的な考え方である。生体防御機構としての咳をも抑制し,副作用が多く,しばしば無効である中枢性鎮咳薬の使用は極力避ける。
「Key words」急性咳嗽,遷延性咳嗽,慢性咳嗽,咳喘息,胃食道逆流症,副鼻腔気管支症候群,cough hypersensitivity syndrome

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

抄録