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 喘息に関連する粘膜免疫系
                Mucosal immunity in asthma
              
                  掲載誌
                
 
                  喘息
                  Vol.27 No.2 2-10,
                  
                    2014
                  
 
                    著者名
                  
  
                          辻典子
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          呼吸器
                        / 
                          消化器
                        / 
                          アレルギー・免疫
                        / 
                          耳鼻科疾患
                        / 
                          感染症
                        
                    診療科目
                  
  
                          一般内科
                        / 
                          呼吸器内科
                        / 
                          アレルギー科
                        / 
                          耳鼻咽喉科
                        / 
                          小児科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      喘息
                    
 「はじめに」アレルギーをはじめとする炎症性疾患の急増が話題となって久しいが,こうした疾患の発症や炎症の増悪には,遺伝的要因に加えて環境要因や生活習慣による生体恒常性の乱れの関与も非常に大きいことがわかってきた。環境要因からアプローチする医療はいまだ確立されていないが,対症療法に併せて環境因子にも変動を加え,身体が免疫学的恒常性を獲得・維持できるように助けることは,炎症の予防あるいは遷延化の抑制に効果的と考えられる。喘息に関係する環境要因として,気道では粉塵やアレルゲンの有無など空気の清浄度は直接的である。しかしそれらに加え,身体全体のサーフェスバリア,特に腸管をはじめとする粘膜面から微生物(成分)による刺激や,それら微生物の代謝産物で免疫応答や抗炎症機能が大きく修飾されることから,本稿では腸管を中心とする微生物関連シグナルが喘息に与える影響について,最近の知見を紹介する。
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。