Pro/Con紙上討論
第10回アレルギー児がペットを飼うことの是非について―エディターズコメント―
掲載誌
喘息
Vol.27 No.1 99,
2014
著者名
海老澤 元宏
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
アレルギー・免疫
/
耳鼻科疾患
/
皮膚疾患
/
小児疾患
診療科目
呼吸器内科
/
アレルギー科
/
皮膚科
/
耳鼻咽喉科
/
小児科
媒体
喘息
第50回日本小児アレルギー学会(2013年)の会長を務めさせていただいた際に, プログラムの1つとして4つのプロコンを企画した. そのうちの1つのテーマ「アレルギー児はペットを飼っていいか? 」を本誌『喘息』においても取り上げて, 読者に情報提供をしたいと考えた. われわれがアレルギー診療のトレーニングを受けた1985年頃~2000年頃までは, 「アレルギー児はペットを飼うべきではない」という意見に異論を唱える人はいなかったと思う. 先輩から「イヌ・ネコ・小鳥は三悪」と教えられ, 徹底した環境整備の必要性を指導された. しかし2000年以降, さまざまな疫学的・遺伝的研究が行われて衛生仮説が提唱され, 動物との接触, エンドトキシンへの曝露はアレルギー発症を予防する可能性も示唆されている. 患者さんに尋ねられたときに「……しなさい」とわれわれが説明できるほど結論は簡単に決められないが, お二人の先生に異なった立場から「アレルギー児がペットを飼うことの是非について」紙上で論じてもらった. 読者の皆様はどのようにこの難しい問題に対応され, 患者さんに指導されているのだろうか?
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。