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Pro/Con紙上討論

第8回小児気管支喘息治療におけるアレルゲン免疫療法は必要か?

栗原和幸大嶋勇成海老澤元宏

喘息 Vol.26 No.1, 69-77, 2013

小児気管支喘息(以下, "喘息")の管理は, 吸入ステロイド薬(ICS), ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)を中心とした薬物療法の進歩とガイドラインの普及によりこの20年間で劇的に向上し, 発作入院患者の減少, 患者の生活の質(QOL)の改善をもたらした. 以前は発作の管理が困難であった一般医において中等症以上の患者の管理は困難であったが, 現在は喘息の管理の主体は一般医が担っている. 小児医療を担う二次病院, 小児病院, 大学病院の小児科での喘息の入院患者はこの10年間で激減し, われわれの施設でもこの10数年間で年間500~600名であった発作入院患者は100名を切る状況になっている. このように薬物療法の進歩, ガイドラインの果たしてきた役割は大きいが, 喘息患者の寛解率は必ずしも向上したわけではなさそうである.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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